自由葬・家族葬など最新の葬儀スタイル紹介

2026年1月
  • お悔やみで使ってはいけない言葉

    知識

    葬儀の場では、良かれと思って口にした言葉が、意図せずご遺族を傷つけてしまうことがあります。特に、不幸が重なることや、死を直接的に連想させる言葉は「忌み言葉」として、古くから避けられてきました。これらの言葉を知っておくことは、お悔やみの言葉を述べる上での最低限のマナーです。まず、最も注意すべきなのが「重ね言葉」です。「くれぐれも」「たびたび」「ますます」「重ね重ね」「いよいよ」といった言葉は、不幸が繰り返されることを連想させるため、弔事では使いません。例えば、「くれぐれもご無理なさらないでください」と言いたくなった場合は、「どうぞご無理なさらないでください」と言い換える配慮が必要です。次に、死を直接的に表現する言葉も避けるべきです。「死亡」や「死去」は「ご逝去」、「生きていた頃」は「ご生前」や「お元気でいらした頃」といった、より丁寧で柔らかな表現に言い換えます。また、「消える」「浮かばれない」といった不吉な言葉もNGです。仏教用語である「成仏」や「冥福」は、仏式以外の葬儀では使わないのが基本です。言葉だけでなく、話題にも注意が必要です。故人の死因を尋ねることは、最も失礼な行為の一つです。ご遺族にとって、その辛い事実を何度も語ることは、心の傷を深くえぐる行為に他なりません。たとえ親しい間柄であっても、相手から話してこない限り、こちらからその話題に触れるべきではありません。そして、「頑張って」「元気を出して」といった安易な励ましの言葉も、かえってご遺族を追い詰めてしまうことがあります。悲しむ時間や権利を奪うような言葉ではなく、ただ静かに寄り添う姿勢が求められます。言葉は、時に刃物にもなります。葬儀の場では、いつも以上に言葉選びに慎重になり、相手の心を思いやることが大切です。